積読在庫消化。
Kindle日替りセールで買ったんだと思う。
作家、中島らも氏のエッセイ集。
色々なところで書かれた、近い時期のエッセイだったり本の解説文だったりを寄せ集めた一冊である。
タイトルから想起される「不屈の魂」みたいなカッコよさはあんまりない。
まぁ精神を病んだり、アルコール依存と戦いながら作家業を勤め上げているのだから、「不屈の魂」がないわけではないけれど。
全編を通じたユーモアとシニカルな切り口が、単純に娯楽作品として楽しめる。
とはいうものの、執筆当時の中島らも氏よりも中年になってしまった自分に気付かされて、最近のオジサンはもう少し気が若いんだけどなと、ちょっと戸惑うけれども。
著者も無類の本好き、それも娯楽小説を好むようだが、面白い本はやっぱり良いよね。
本書で語られていた東海林さだおのエッセイなんか、是非久しぶりに読みたいと思った。
知識は荷物にならないし、いざという時は守ってくれるかもしれない懐刀、というのは昔の深夜番組の冒頭辞だったらしい。
なんでも良いから本を読みましょう。
まぁ、ご参考ということで。