人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

錬金術

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで買ったんだと思う。

ほんとタイトル通りの内容で、化学式なんかも出てこず、サラサラと人類の化学史が展開されて行く。

 

なんというか、二次曲線、三次曲線的に発展する人類のテクノロジーの歴史そのものが味わえる。

まずもって、鉄ができるまでに長い時間が必要で、それからしばらく錬金術師の時代が続く。

 

なんかいじくり倒したら金になんねーかな、このあまりに欲求に忠実で低レベルな動機が、小生を含む人間らしさを思い切り表現していて素敵である。

あのニュートンですら相当ハマったんだそうで、読む限り錬金術師が本職で、数学は「ついで」くらいにすら感じる。

 

元素の理解が進むとともに、錬金術なんて(残念ながら)ないよね、ということになり、お馴染みの周期表の制定へ。

そして原子番号の後ろへ後ろへと発見の歴史が続いて行くのだが、それがまた飽和感、発見の限界を覚えるものだったりして、趣深い。

 

きっと発見の連続という時代が一番ダイナミックで楽しいのだろうけれど、これからの研究分野ならばなんだろうね、なんてことを考えてしまったり。

やっぱり錬金術かなぁ(笑)。

 

そういえば奥さん、キュリー夫人はご主人とだけじゃなく、娘さんご夫婦も合わせてノーベル賞を五つも取ったらしいわよ。

すごいわねぇ〜。

 

まぁ、ご参考ということで。