積読在庫消化。
マニアックな本だ。
当時は社会で広く受け入れられていたが、後々存在が失われていった本たちの解説。
各書の成り立ちと、なぜ当時の社会で受け入れられたのかという背景説明、改めてそれをどう評価するのかという論評で何冊もの解説が続いていく。
どれも小生の知らない本ばかり。
世界史の授業でも出てこない。
だって魔女狩りとか、偽史に振り切った本とか、謎の言語で書かれた植物図鑑とかなので。
しかし、当時の社会を席巻したことについて、著者は笑ってはいけないと箴言する。
いずれも無知・無理解・不寛容から来るものなのであり、それは現代人とて同じなのだと。
情報量は増えた。
死ににくくなった。
でもハードウェアとしてのスペックは変わっていない。
そんな人類が、どれだけ偉そうなことを言えるというのか。
ゆめゆめ過信するなかれ。
まぁ、ご参考ということで。