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著者の山田氏は、なんといっても「パラサイトシングル」という言葉の生みの親として有名な社会学者である。
その山田氏が男性性・女性性を裏付ける社会の構造を紐解くという内容。
なかなかに考えさせられる話題が満載。
男性は「デキる=モテる」だが、女性は「デキる」と「モテる」は別とか。
良いとか悪いとかは一旦傍に置いて、現実に存在するギャップをしっかり認識していこう、という趣旨。
まーねー、男を四十数年やってますけど、良いところ悪いところ、それぞれ嫌というほど味わってますよ。
最大の辛いところは、「デキる=モテる」だから、「デキる」ための努力を強迫的に継続せざるを得ないところだよね。
だって「デキる」の評価を失ったら、ほぼ生きていけないに近い。
それがこれまでの社会における男の宿命。
逆に女性は「デキる」と「モテる」の両方にエネルギーを割かなければならない。
こういう世の中、もはや時代としても成り立たなくなってきているから、もう少し男女差のない、フラットな社会になっていくと良いなぁ。
感覚や意識に根ざしているから、簡単ではないのだろうけれど。
まぁ、ご参考ということで。