人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

遊びにこそ本質がある

こんな本を読む。

 

高校生じゃないんだが、以前のKindle日替りセールで高評価だったので買っておいた本。

実は昔、ゲーム制作会社の社長さんから「ゲーム制作のアプローチで人工知能をやりたい」という話を聞いたことがあり、「おぉ!」と思ったのである。

 

コンピュータ上のキャラクターがゲーム上の世界とプレイヤーキャラクターをどう認識し、どのように行動させるか。

そんなところから本書は始まる。

 

たしかにそれは人工知能だ。

偉い学者先生の研究となんら変わりがないし、仮想空間で膨大なシミュレーションができるという意味では、ゲームの世界は下手な研究よりずっと先を行っているんだろう。

 

遊びには社会の本質がある。

遊びにスポーツを含めれば同意する人は多いだろうが、それはスポーツに限らない。

 

遊びを真剣にできない人は仕事も真剣に出来ないような気がするし、なにもないところから遊びを作り出せる人は、ゼロからビジネスを生み出せるような気もする。

遊びを作り出すというのは、世界に対する「働きかけ」を行うこと。

 

働きかけると世界はリアクションを返し、そのリアクションによって働きかけた人間は変化・進化する。

これこそマルクスが定義した「労働」と師匠から教わったことがある。

 

リクルート流に言えば、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。

ほら、ビジネスの本質があるでしょう?

 

そんなことを考えさせられる一冊だった。

まぁ、ご参考ということで。