人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

結論が普通になっちゃうとなぁ

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで買ったんだと思う。

端的に言えば社会批評の本。

 

東京オリンピックを迎えるタイミングでの雑感から入るのだが、著者による現代日本社会批判が、既に青臭く感じて受け入れにくさを感じる。

自分がその一端を担う社会に対する批判って、親への批判と一緒で難しい。

 

どんなにクズな親だったとしても、自分のアイデンティティは親からの教育からは独立していたとしても、やっぱりその遺伝子を引き継ぎ、育てられたことは変わらない。

その事実に対して適切な距離感というか、冷静さを持たずに批判を繰り返されると、「おまえ高校生かよ」と思ってしまう。

 

こんなふうに感じるというのは、小生がオジサンになってしまったということか・・・。

で、まあインターネット→SNSによって大きく変貌した社会の課題が一通り語られた後、それに対する解として、安易に消費・消失しないメディアサイトを有志と作るのだ、という主張になる。

 

時代の流れを逆行させようという試みなのだが、真っ当な作品が着実に淘汰されてきた現在を見てきた読書好きとしては、そんな試みが時代の流れに生き残れるとはとても思えない(取り組みそのものを否定はしないが)。

で、その有志って誰よ、と思って名前を見ると、個人的にはなんとも微妙。

 

おいおい幻冬社じゃあるまいし、と思って奥付けをみたら「幻冬社×NewsPicks」ということでありました。

お後がよろしいようで・・・。

 

まぁ、ご参考ということで。