人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

世にも恐ろしい

積読在庫消化。

 

簡単に要約すると、オレオレ詐欺などの特殊詐欺集団の内部実態をルポルタージュした本。

凄い。

 

こんな怖い本、久しぶりに読んだ。

こんなの老人でなくても騙されるわ、というくらい巧妙な手口。

 

それを軍隊のように搭載された集団が高いモチベーションで遂行していく。

警察よりも高いモチベーション、高い組織力だと思った。

 

警察の悪口ではなく、モチベーションについては特殊詐欺集団の方が上手なインセンティブ設計がされているからであり、組織力については警察もこればっかりやれるわけじゃないから限界があるから。

総じて著者は、特殊詐欺集団を世代間格差や社会格差が生み出した必然のように描写しており、若干行き過ぎではと感じるが、彼らが自分たちの仕事をどのように解釈しているかについては、正直唸らされた。

 

自分たちに理があると信じて、全精力を傾ける犯罪集団など、厄介この上ない。

これは困ったなぁと、途方に暮れるのであった。

 

まぁ、ご参考ということで。