近隣の古本屋で妻が掘り出した一冊。
結論、大正解。
よくやった妻、面白かったぞ。
芸術分野での教育者である著者が、自身が行なっているアート教育を、大人までスコープに入れて書き起こした一冊。
芸術家的な思考、アート思考とはどんなものか、6回の講義の中で体感できるような仕掛けになっている。
正直、類書は読んだことがあるので、個人的な新発見が無茶苦茶あったりするわけではない。
しかし、講義を通じてこの20世紀のアートがなぜ偉大と言われるのか、という普通の美術講義部分の方がとても勉強になった。
なるほどそれは確かに偉大だし、だからこそ現代を表しているのであるし、そしてビジネスや社会にも通じるのだ。
アート思考のテクニックが使えるとかそういう小手先の話ではなく、現代の美術が現代を表しているからこそ、ビジネスに通じるのだ、そうかそういうことだったのかと思い知る。
それでいてキャリア論にも通じているし、色々な意味で勉強になるのである。
講義をなぞる形で、小学生の娘と妻を相手に週末ワークショップをやってみたくなった。
いや、ぜひやろう。
皆さんもぜひ。
まぁ、ご参考ということで。