研究のためにこんな本を読む。
業界では話題の本のようだ。
以前こんな本を読んだときに(出版社同じでやんの)、
Amazonのブックレビューがすごく熱かったのを思い出した。
キャッチ・アズ・キャッチ・キャンのブックレビューは「今まで誰も本で示すことができなかった、戦いが如何に始まり、どのような攻防を経て決着に至るのかを表現している!」というものだった。
今回読んだ本も、いやこの本こそ、そんな印象を持った。
個別のテクニックや注意点などはそれなりに記載があるけれども、本書は柔術の試合の流れを1:9〜5:5〜9:1に捉えた上で、それぞれの状態で何をすべきか、という切り口で書いてある。
非常に興味深いし面白いが、読んだだけでは強くならない(そりゃそうだ)。
スパーリングをしながら、どのシチュエーションを練習するか、目的を定めて反復練習するしかあるまい。
難しいものを簡単に見せていくのは指導者として素晴らしい才能だが、難しいものを難しいままに教えていくのも指導者の努め。
簡単に見せられないものというのはあるし、簡単にしちゃいけないこともある。
指導者って難しいんだよね、なんてことを考えたりする。
まぁ、ご参考ということで。