人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

何を、どうやって

相変わらずおもしろいのでシリーズを読み進めている。

 

今度の舞台はメキシコ。

と言ってもLAと行ったり来たりするんだけれども。

 

スリル、アクション、謎解き、ロマンス。

男の欲望って単純だなぁと前作に引き続き思いつつ、思わず読んじゃうんだよね。

 

本書の1作目に出てきたのだったか、以前読んだミステリーで目にしたのだったか忘れたが、「なぜ?」という動機に囚われると真実を見誤るから、「何を、どうやって」に集中して捜査するのだ、みたいな文章を読んだ。

なるほど確かに人間にはバイアスがあるから、こいつはこんな恨みを持っていて、みたいな仮説があると、全部の証拠や出来事がそれを裏付ける用意見えてしまうのだろう。

 

採用面接なんかでも、この人はこんな人なんじゃないか、というイメージを持ってしまうと、語られるエピソードが全部その裏付けになるように聞こえるもんね。

だから、なにかの答えを見出すプロセスでは、「何を、どうやって」にフォーカスするのが大事。

 

でも仕事の多くの場面では「なぜ」それをやるのか、を腹落ちさせないと、担当する人間のモチベーションも上がらないし、想定外の事態が起きたときに判断がつかなくなるから、しっかり語って聞かせる必要があるよね。

このあたりの使い分けが、マネジメントの勘所だったりするのかなぁ。

 

なんてことを考えたのでした。

まぁ、ご参考ということで。