世界一のマラソンランナーといえば、エリウド・キプチョゲと言って良いと思うんだけれども、YouTubeなんかで彼のランニングとかドキュメンタリーをボーッと見るのが気持ちいい。
ケニアの赤茶けた土の丘陵を、何十人もの集団走行でトレーニングしていく。
とても美しくて、あんな風に走れたらといつも思うし、今すぐにでもあの中に混じって走ってみたい。
とてもついていけないと思うけどね(笑)。
そんなわけでこんな本を読む。
ちくまプリマー新書なので、中高生向けに書かれた本。
ランニングのトレーニング理論をわかりやすく、実践的に説明してくれている。
まぁ、方法論としては「バウンシング」なんだけどね。
著書が提唱するほどトコトン取り組んだことは無いので、一回ちょっとやってみたい。
それなりに走ってきているので、多分突然早くなったりはしないんだろうけども。
ちなみに、本書で初めて知ったのだが、速筋は持久力トレーニングで遅筋に変化するけど、逆はないそうなので、長距離走ばかりやっていると短距離走は遅くなっていくそうである。
へー、である。
多分小生は短距離走の身体には戻らないんだろうけれど、それって人間は長距離走用に出来ているということなんじゃないかと思ったり。
それはともかく、本書は対象が中高生ということで、いろんなスポーツに取り組んでいる読者を想定している。
なので、いろんなスポーツの中に包含される「走り」、それをどう早くするか、という説明もなされる。
野球であれば、ヒットを打ったから一塁に到達するまでのタイム。
高校野球だとみんな打球の行方を確認するクセがあるので、イチローより2秒くらい遅い。
それはもう走る速さとは別の話なんだけれどね。
サッカーでも、ストップ&ゴーが多いから、ストップの時に体制を整えてゴーするのか、ストップの体制のままゴー出来るかで全然違う。
そういうことをちゃんと考えてトレーニングする。
でも、そこまで考えてトレーニングを追求している人、多くないと思うんだ。
気をつけたいなぁ。
まぁ、ご参考ということで。