人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人体の不思議

二年くらい前に、スマホと連動する体組成計を買ったのである。

メーカーは中国の名も知らぬところだが、安くて便利だし、多分測定値も正確なんだろうと思っている。

 

色々数値は出るのだが、もっぱら体重・体脂肪率を気にしていて、二年前に購入した時から、もう少しだけ体重・体脂肪率を減らしたいと思って現在に至る。

もちろん思うだけではなくて、色々食事を変えてみたり、トレーニングを変えてみたりと試行錯誤を繰り返しているが、残念ながら数値は殆ど変わらない(苦笑)。

 

もともと太っていたわけではないし、四十代という肉体的には下り坂だから、難しいのは確かなのだが、体重で0.5-6キロ、体脂肪率でも0.5-6%だけ減っただけ。

たがしかし、身体というのは不思議だなと思うのは、ランニングのパフォーマンスとか、ケトルベルのパフォーマンスとか、ボクシングとか懸垂の回数とか、着実にレベルは上がっていることなんだよね。

 

最大酸素摂取量が少し上がっているのだが、多分それは体組成には現れないわけで。

それ以外にも各運動のテクニカルな部分も、もちろん体組成には現れない。

 

体重・体脂肪率というスペックで語ることの限界がそこにあるわけなのだが、目に見える指標、数値は、それを達成することがすぐに目的になる怖さがある。

極端な話、ボクシングが上手くなれば体重も体脂肪率もそこまでこだわっていなかったのに、気がついたらフェザー級の体重と体脂肪率を目指しているだけ、みたいな…。

 

裏を返すと、何を目指しているのかという、そのビジョンをしっかり持っていないと、わかりやすく目に見える指標に支配されてしまう。

人生でも、経営でも同じなんじゃないかな。

 

まぁ、ご参考ということで。