人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

割り切ることの難しさ

お店の経営に関する本を立て続けに読む。

 

先日は高級食パンの話だったけれども、今回は居酒屋系を中心とした外食経営の本。

タイトルからすると「反職人」みたいな主張に聞こえるが、そこまで激しい内容ではない。

 

でも、自分はどんな店を目指したいのか、どんな価値を提供していくのか、というのは大事にしていて、内容的には先日の高級食パンの本にかなり近い。

基本は「自分らしさ」を軸に、お客様がその店に来る理由、そのメニューを選ぶ理由をデザインしていく、そんな感じ。

 

なのだが、本の中盤に「一度は試してみたい鉄板集客メニュー20」みたいな章があって、唐揚げ食べ放題とかマグロの解体ショーとか書いてあるのである。

客の立場からすると「そんなのがあれば確かに行くかな」なんだけれども、お店を経営している立場だと「え、それやるの?」と思うんじゃないかなぁ。

 

とことん困っていて打ち手無しであれば、なんでも手を出すかもしれないけれども、集客のために客寄せイベントをやるのは、贅沢かもしれないけれど割り切りにくいような気がする。

それが「自分らしさ」に繋がったものとして出来るように考えろ、ってことなんでしょうけどね。

 

人生を捧げる仕事だからこそ、自分が楽しいと思うことをという気持ちと、コレやれば儲かるのはわかってるんだけどちょっとね、という葛藤を勝手に垣間見た気がする。

経営は難しいね、いつもその葛藤なのかもしれないね。

 

まぁ、ご参考ということで。