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社会学系の学びはとても好きで、大学時代の一般教養の授業で学んだ日本の近代化の流れなどは、今も記憶に残っている。
そんな訳で手にした一冊なのだが、積読在庫の奥からなんとなく引っ張り出してきた。
文部省の150年の歴史を振り返り、その成り立ちや変遷を「理想の日本人像」を鍵に読み解いていく。
150年なんて、武道をやっている身からすると、同じことを伝承していたとしても、それほど長い歴史ではない。
ましてや「理想の日本人像」なんて、その時その時の社会や政局によってクルクル変わってきて定まらない。
それを文部省のせいにするつもりはなく、我々日本人一人一人の定まらないところが原因な訳だが。
「日本とは」「日本人とは」なんていう言説は、大抵ここ10年〜20年のネタでしかないことが、本書を読めばよくわかる。
新規事業でもよく、「当たり前を疑え」と言われるのだが、自社や業界で当たり前とされていることが、実は大した歴史がない、なんていう経験を沢山したことを思い出す。
「理想の日本人像」ってなんだろうね。
個人的には、いろいろなものを受け入れて、より良くしていけることだと思うけどね。
そこからさらに、多くの人を動かすリーダーシップとフォロワーシップが、引き続きの課題なんじゃないかなと。
娘の教育もその辺が主眼な訳ですが。
まぁ、ご参考ということで。