人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「50代で自分史上最高の身体になる自重筋トレ」 読了 ~意義はわかるが習慣化できるかは別の話かと~

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また健康・筋トレ本か、というツッコミが入りそうである。

出張の際に品川駅の新幹線コンコースの書店で立ち読みし、気になっていた一冊をポチってしまった。

 

小生、50代にはまだ間が有るのだが、「自分史上最高」になるのなら、それなりに年数が必要だろうと判断した(笑)。

何を目指しているのかは、相変わらず脇に置いておく。

 

本書は、前半に筋トレの意義、それも50代になぜ必要かを中心に展開され、後半が実技篇という体裁。

腰が重い人、続かない人に対しての工夫が散りばめられており、パーソナルトレーナーとして経験豊富な著者の面目躍如といった感がある。

 

工夫その1は、腕立て・腹筋・スクワットに絞ったこと。

さらに、1日1種目で良いと割り切ったこと。

 

レベル別に分解もされているが、この辺はまぁ、「プリズナートレーニング」とか、類書にもある話。

小生が「おっ」と思ったのは、面倒な日でも、とにかく1回はルーチンをこなしてみようと推奨しているところ。

 

1回やれば、「せっかくだからもう1回」「ここまできたら最後まで」という心理を狙ったもので、それは確かに効果がありそう。

この辺りの工夫は、サービス開発にも活かせるんじゃないかと思ったり。

 

しかし、様々な工夫が見られる本書ではあるが、仕事柄「未病・予防」テーマの新規事業企画に携わって感じるのが、本当に体質・生活習慣改善が必要な人ほど本書を手に取ることはないし、手に取るのは(小生のような)健康オタクで既に十分健康な人、という矛盾である。

この矛盾に多くのプレイヤーがチャレンジし、小生含めてなかなか解を見出せていないのが現実。

 

本書に罪はなく、むしろ良い本だと思うのだが、良い本だけに、それでも解決しないであろう矛盾を、どうしたものかなぁと考え込んでしまうのである。

まぁ、ご参考ということで。