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ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
- 作者: 高田貴久
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 単行本
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以前、こちらの本を読み、前著である本書を読まねばと思った次第。

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術
- 作者: 高田貴久,岩澤智之
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/03/06
- メディア: 単行本
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小生による感想文はこちら。
「問題解決」の読後感から、期待は否応なしに高まるわけだが、しっかり答えてくれた一冊。
「問題解決」同様、ビジネスで実際ありそうな物語パートと、続く解説という構成である。
タイトルが「プレゼンテーション」となっているが、どちらかというと「コミュニケーション」それも「問題解決」同様、ビジネス全般で必須であり重要な「コミュニケーション」を題材にしていると言って良い。
なので、全てのビジネスパーソンにとって役に立つ一冊となっていると思う。
もちろん学生が読んでも良い、という構成にはしてあり、小生は娘が大学生になったら、本書と「問題解決」を徹底的に理解して実践できるようにするトレーニングをやりたいと思ったくらいである(苦笑)。
個人的に膝を打つほど感心したのは、ビジネスの場面で「突っ込まれる」パターンというのは、「本当にそうなの?」と「それで全部なの?」の二種類しかないと喝破しているところ。
前者は論理展開が、後者は網羅性が伝わってない(もちろんそれぞれにアラがあってはならないのだが)事象とし、相手に応じた対処策まで提示している。
その他、このような示唆が満載であり、Amazonのレビュアーの中には、本書を「コンサルの聖遺物」と評す人もいて、まさに言い得て妙、おすすめの一冊である。
一つだけ、本書の内容とは関係なく、気になったことがあった。
この本、2004年の初版ということで、もう15年も前に記されているのであるが、全く古さを感じさせないのである。
ということは、15年経った今も、日本企業では物語パートの様な悲喜劇が繰り返されているということで、ビジネスの環境もそのままならば、このような優れたノウハウが生かされないまま、今に至っているのではないか。
その恐ろしさの方に、背筋が凍るのである。
まぁ、ご参考ということで。