人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「ロジカル・プレゼンテーション」 読了 ~コンサルの聖遺物とはまさに言いえて妙~

リンクを張る。

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
 

 

以前、こちらの本を読み、前著である本書を読まねばと思った次第。

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

 

 

小生による感想文はこちら。

dai19761110.hatenablog.com

 

「問題解決」の読後感から、期待は否応なしに高まるわけだが、しっかり答えてくれた一冊。

「問題解決」同様、ビジネスで実際ありそうな物語パートと、続く解説という構成である。

 

タイトルが「プレゼンテーション」となっているが、どちらかというと「コミュニケーション」それも「問題解決」同様、ビジネス全般で必須であり重要な「コミュニケーション」を題材にしていると言って良い。

なので、全てのビジネスパーソンにとって役に立つ一冊となっていると思う。

 

もちろん学生が読んでも良い、という構成にはしてあり、小生は娘が大学生になったら、本書と「問題解決」を徹底的に理解して実践できるようにするトレーニングをやりたいと思ったくらいである(苦笑)。

個人的に膝を打つほど感心したのは、ビジネスの場面で「突っ込まれる」パターンというのは、「本当にそうなの?」と「それで全部なの?」の二種類しかないと喝破しているところ。

 

前者は論理展開が、後者は網羅性が伝わってない(もちろんそれぞれにアラがあってはならないのだが)事象とし、相手に応じた対処策まで提示している。

その他、このような示唆が満載であり、Amazonのレビュアーの中には、本書を「コンサルの聖遺物」と評す人もいて、まさに言い得て妙、おすすめの一冊である。

 

一つだけ、本書の内容とは関係なく、気になったことがあった。

この本、2004年の初版ということで、もう15年も前に記されているのであるが、全く古さを感じさせないのである。

 

ということは、15年経った今も、日本企業では物語パートの様な悲喜劇が繰り返されているということで、ビジネスの環境もそのままならば、このような優れたノウハウが生かされないまま、今に至っているのではないか。

その恐ろしさの方に、背筋が凍るのである。

 

まぁ、ご参考ということで。