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氏の著作は以前も読んでいる。
世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティア
- 作者: 入山章栄
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: Kindle版
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お世話になった方がソーシャルメディア上でオススメしており、拝読した次第。
経営学とされているものは、ビジネスパーソンがスクールで学ぶものとはちょっと違い、純粋な学問として追求されているもので、それは実務で使えるかという観点を一旦脇に置くものではあるが、それとて全く無用のものではない、という主旨が語られている。
それは良いとして、どういう経緯で上記2冊が出版されたのかわからないのだが、内容の重複が激しい。
個人的な感覚を記憶を頼りに述べるなら、ほぼ同じと言って良いと思う。
小生としては、「世界の経営学者は〜」の方が、経営学のアプローチがわかりやすく大別されていて、なるほどと思うことが多く、こちらをお勧めしたいし、「世界の経営学者は〜」を読んだら、本書は不要だと思う。
なぜここまで似たような本が、1年程度の間で出版されているのか、つくづく謎である。
それはともかく、イノベーションに関連するテーマをクライアントと議論していて、結構な確率で出てくるのが、「タバコ部屋で繰り広げられるあの会話を再現したい」という話。
アラフォー未満のビジネスパーソンはご存じないかもしれないが、昔は執務スペースの中に喫煙所があり、そこで年齢や部署をまたいだ会話が日常的になされていて、その有益性に着目した非喫煙者も潜り込む(小生含む)ということがあったのである。
鍵は、仕事中ではあるもののリラックスした瞬間、頭も仕事も切り替えるタイミング、年齢も部署もバラバラだが顔見知り以上の関係性、あたりなのではなかろうか。
で、いま経営学の世界でも、こういった「タバコ部屋」的な仕組みの有用性を真面目に研究している。
なにがどう有効なのか、定量・定性で幅広い探求が続いているらしい。
上記2冊のどちらを読んでいただくかは自由だが、そういった研究の一端を知ることができるのは、とても面白いものである。
まぁ、ご参考ということで。