人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

縁を繋ぐ

人材紹介業をがっつり取り組んでいた時に、果たして我が業界はどれほど転職市場に貢献しているのか、調べたことがある。

当時、年間300万人くらい転職していたのだけれども、大手のエージェントの売上高などを積算してみただけだと、エージェント経由の転職は多分1割〜2割くらい。

 

ということは、殆どの人が求人広告とか、エージェント以外のルートで転職していることになる。

別のタイミングでは、当時小規模なブティック型エージェントに在籍している中で、なかなか出会えない若者はどのように転職しているのかも、調査した。

 

n数は少なかったが、若手人材の結構な割合が、知人友人経由で転職していたことがわかった。

ということは、転職を考えている人にとって、いわゆる転職エージェントだけでなく、幅広く社外の知人との関わりを持っておくことが重要、ということになる。

 

もちろん、転職の全てを是とするわけではない。

ただ、新たなチャンスは、日々の関わりの中で得られた細い縁がきっかけである、ということは申し上げておきたい。

 

縁を得られるのは、確かな仕事をしていることが前提だし、それを繋ぐのは人間関係の機微によるところではあるけれども、そこに心を砕いていれば、機会は必ずやってくる。

悩むのはそれからで良いのだが、いい仕事をしていれば、必ず声は掛かるものである。

 

まぁ、ご参考ということで。