人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「問題解決」 読了 〜これはすごい本〜

まずはリンク。

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

 

 

ビジネススキルに資する本で、レビューが高いものは、基本的に買う方向なので、もはや何故購入したのか記憶にない。

直接のきっかけはKindleのセールだったのだろうか…。

 

ノーマークだったが故に、インパクトが大きいのかもしれないが、これは凄い本である。

戦略コンサルタント出身で、現在は社会人向けの教育プログラムを展開する著者による「問題解決」のレクチャー。

 

小生も、社会人5年目の時に「ビジネスとは問題解決である」と耳にタコができるほど言われて育ち、概ねそうだと思っている(新規事業は「問題提起」だと考える)。

なので、本書で提唱するスキルは、社会人にとってはかなり普遍的で強力な力になるはずである。

 

この20年、実際にビジネスの現場に居て、(実態はともかく)コンサルタントと名がつく仕事を10年くらいやっている小生から見ても、本書のメソッドのスマートさ、網羅性と深さは、即実践レベルだと感じた。

これだけのことをちゃんとクライアント先で披露できれば、たしかにコンサルティング業としてフィーは貰えると思う。

 

本書では、ある製造業の業務改革ストーリーを軸として、解説が挟まるという構成になっているのだが、そのストーリーがリアルなのも個人的には好感を持った。

思ったより上手くいかなかった、みたいな塩っぽいトライアンドエラーだったり、「うわ、こんなに検討するの、めんどくさっ!!でもやらないと結局道筋が見えなさそう…」といった現実の厳しさが、「これ本当にあった話だよね」という現実感で伝わってくる。

 

是非再読したいし、前著もあるようなので、機会を見て拝読したいと思っている。

少々長く、歯応えもある一冊なので、これは、「人より頭一つ抜きん出たい」と願う社会人向けの良書だと感じた。

 

まぁ、ご参考ということで。