人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「FREE」 読了 〜初版は古いけれど色あせない本質、ただし長い〜

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フリー[ペーパーバック版] 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー[ペーパーバック版] 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

 

 

原著の初版はそもそも10年近く前であるが、「ロングテール」を提唱した著者による新著として結構話題になったことを記憶している。

インターネット時代を迎え、無料でサービスが享受できる(事業者側からすれば、無料を軸にビジネスを構築する)社会について、網羅的に解説した一冊。

 

Amazon電子書籍のセールでポチってしまい、今更感があったのだが、エポックメイキングなビジネス書は一応読んでおきましょう、ということで拝読した次第。

読後感としては、本書で解説されているような動きは、本当に当たり前になったなぁ、というのが、まず一つ。

 

今日現在ビジネスを考える上で、フリーミアムモデルを含む、無料のサービス提供などの選択肢を検討することは、もはや常識と言ってもよく、そういう意味では不可逆的な変化を示した本だったなと。

もう一つは、まだまだ「フリー」のビジネスモデルは、普及期にあるなということ。

 

本書は結構長いのだが、取り上げられる事例一つひとつ、まだまだ試行錯誤のアイデアもあれば、実際に試してみたいものもあり、「フリー」のビジネスモデルが、一つのパターンとして確定した感じはしない。

本書の帯にも「これからが本番だ!」と気合を込めて書いてあるが、まさにそういうことなんだろうと思う。

 

蛇足だが、「ロングテール」の方は、案外ビジネス的には「違うかも」という意見がいくつか出ているように記憶しているけれど、「フリー」の今後については、ますます期待しつつ、自分でもそういったビジネスを考えていきたいと思う次第。

さらに蛇足を重ねると、ビジネスモデルとしての「サブスクリプション」も、ちょっと興味があるので、後日改めて拝読したい。 

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

 

 

まぁ、ご参考ということで。