人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

同じ職種でも仕事は全く違う。

昔、法務職専門の人材紹介会社の社長にお話をお聞きした時のこと。
当時は職種や業界特化型の人材紹介会社が増えだした頃で、当然法務専門でも、競合は激しくなるのではないかと小生は思っていた。

ところが、当時のその社長は、「皆、参入してくるが、続かない」ということだった。
なぜかというと、一言で法務といっても、会社によって仕事内容が全然違い、その辺のマッチングが新参者には難しいとのことだった。

もちろん、企業法務の中で、契約関係、ガバナンス、知財なんていう、ちょっと齧ればすぐわかるような違いは当然なのだが、「法務」という職務の広い意味での位置付けが、会社ごとに違うのだ。
最も「へー」と思ったのは、業界ヒエラルキーの上位で契約関係を経験していた人が、業界ヒエラルキーの下位企業に転職すると、その人が書く契約書の文言が強気すぎて、転職先企業の実態と合わない、ということがあるのだそうだ。

そんなまさか、というような話だが、実際そんなこともあるから、お聞きした会社にとっては参入障壁になっている、ということだった。
転じて考えると、これはどんな職種についても大なり小なりあることだと思う。

なんとなく営業、なんとなく経理、なんて言っても、会社会社で全然違うので、その辺はプロセスの中で良く確認したい(まぁ、採用企業側も見ているポイントだけれども)。
今日、転職した会社で、その違いを味わいながら、元気にご活躍されている方とお会いして、ふと昔聞いた話を思い出した次第。

まぁ、ご参考ということで。