人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

身体を作る

自分の身体に何か不具合があるわけではない。

強くなりたいと武道を始めた30年近く前から、強弱あってもなんだかんだトレーニングを続けて、その他の健康法の類も、新規事業の領域探索とオーバーラップして興味を持ち、色々試したりしているのである。

 

そんなおかげもあって、中年男子としては平均以上のフィジカルを保てているし、風邪もこの2年くらい引いていない。

若い頃想像していたよりもずっと軽く、早く、長く動ける中年男子である。

 

それがまあ、仕事に役に立っているのかといわれれば、なんとも言えないのだが…。

今日日、人より長く働けることは自慢できるものでもないし、体力増強に伴ってストレス耐性が増したとしても、果たしてそれが良いことか(苦笑)。

 

そんな中で、Kindle月間セールでレコメンドされた、こんな本を読む。

 

ジョコビッチといえばグルテンフリー、というのは健康オタクでは有名。

ただレビューを見ると、グルテンフリーだけを推奨しているわけではない、とのことで興味を持って拝読。

 

グルテンフリーの解説は多いけれども、たしかにジョコビッチグルテンフリーをやれと言っているわけではない。

一人一人の身体は違うのだから、一律に何かを食べる、食べないというのは間違いだとも。

 

大事なことは「オープンマインド」であること、つまり広く新しい考えを聞き、自分の身体の声を聞きながら、色々試してより良い方向へ持っていくこと。

それが大事だと説いている。

 

その考えは小生も非常に共感が持てる、というか、ずっとそんな感じだったので(笑)。

より良い方向へ向かい、より良い仕事、より良い家庭、人生を、ということである。

 

まぁ、ご参考ということで。

みんな誰かに決めて欲しい

社員全員が経営者感覚を持って欲しい。

これまで何人もの経営者とお会いしてきたが、こんな要望をよくお聞きしてきた。

 

実態はどうか。

なかなか難しい。

 

目の前の実務に集中している社員に全社的な視点を持てというのは、全社的な視点だけ持てばいい経営者より高度なものを要求することになる。

その試練を乗り越えた人間だけ這い上がる、というシステムならそれもまた良しであるが、まぁ難しい。

 

そして「経営者感覚」の言葉の裏には、不確実な未来を踏まえ全社的な視点でビジョンを描き、意思決定をしてくれたら、という願望も時に見え隠れする。

それこそ経営者の仕事なのだが、一人の生身の人間であるが故に、自信を持ちきれない経営者の本音が出ているのだと思っている。

 

はっきり結論が断定できない状況で意思決定を行うのは、極めてストレスフル。

意思決定の先にある結果責任まで問われるのだとすれば、それこそ勘弁願いたい。

 

そう、みんな誰かに決めて欲しいのである。

こんな本を読んで、そんな感想を思う。

 

「若い読者のための」シリーズは、エール大学監修のものだが、どれも良書である。

池上彰氏の宗教の本もわかりやすいが、本書も同じくらいわかりやすく、広く網羅的に解説してくれている(その分長いが)。

 

本書を読めば、神を求める心理、そして権力欲が、人類普遍(不変)のものであることがわかる。

不確実な未来、厳しい現実、忘れられない過去を前にして、人知を超えた存在を求めるのか、別の道を選ぶのか。

 

まぁ、ご参考ということで。

伝わってなんぼ

インセプション」という映画がある。

インセプション [Blu-ray]

インセプション [Blu-ray]

  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: Blu-ray
 

 

非常に有名なのでご覧になった方も多いと思うが、スリルとアクション、映像の美しさもあって、個人的には何度も見てしまう一本。

ターゲットの潜在意識に入り込み、ちょっとした操作をすることで、相手の行動を変えてしまうという特殊技能を持った主人公たちの物語である。

 

この映画が広く受け入れられるのは、その筋が人間にとっての普遍的な真理を含んでいるからだと思う。

些細なメッセージが気になり、頭から離れずその後の行動を支配してしまう、そんな経験は誰しも持っているのではないか。

 

新規事業の支援メニューの一つとして、プレゼンテーションのブラッシュアップをすることも多い。

プレゼンテーションの狙いは、聞き手の行動を変えることだ。

 

聞き手の行動が変わることを期待してメッセージを投げ込むわけだが、本来それはどんな形でもいい。

派手派手しくインパクト重視だったり、あえてタブーに切り込んで相手の心をざわつかせることもできる。

 

ただ、これは個人的な好みもあるし、その方が効果があるんじゃないかと思ってもいるのだが、小生が取り組むスタイルは、聞き手に忘れられないメッセージを、そっと投げ込むようなスタイルである。

一見何気ない、シンプルでトゲのないメッセージ。

 

しかしそのメッセージや、そこから想起されるイメージや世界観が想像を呼び、気が付いたらずっとそればかり考えてしまうようなメッセージ。

それが利き手にとってどんなものなのか、常に考え、プレゼンテーションを設計していく。

 

インセプション」の主人公たちの取り組みは、まさにそんな感じがして、非常に楽しい。

小生自身も「インセプション」のように、プレゼンテーション、コミュニケーションを実践していきたいと思っている。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

振り返りの時間を作る

ポモドーロテクニック導入を皮切りに、絶賛働き方改革推進中である。

会社に居る時間は短くなってきたし、アウトプットのスピードも上がってきた様な気がする。

 

ただ、時間をタイトにしているので、一日の振り返りや(それを踏まえての)翌日の計画作りが、若干荒いような気がしている。

それと、誰もが後回しにしている「重要だけれど急ぎではない」事柄がやっぱり進まない。

 

どうしたものかねぇ、ということで、積読在庫の中からこちらの本をチョイス。

 

仕事術のような、ポジティブシンキング系の自己啓発のような、工夫がたくさん書いてあるタイプの本。

ライトに読める本だし、取り立てて新しいことが書いてあるわけではないが、取り入れられるところは随時取り入れていけば良いという内容。

 

それはともかく小生の場合は、振り返りの時間は帰りの電車で行いたい。

職場にいると帰るのが結局遅くなってしまいそうだし、邪魔も入りそうだ。

 

その上で「重要だけど急ぎでない」案件の対応も考えれば良い。

そうなると、帰りの電車で書いている当ブログは、行きの電車で朝に更新ということになりそうだ。

 

はて、どんな顛末になることやら。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

紙の手帳かデジタルツールか

毎度年末が近づくと毎年紙の手帳を買おうか悩む。

紙に何かを書くという行為は無くならないし、一覧性や書き込みの手軽さは紙に一日の長があるのは分かっている。

 

しかしデジタルツールの利便性は高く、やめられない。

実は繰り返しの予定が多いので、Googleカレンダーだとそれが一発で登録完了なのだ(まぁそれだけじゃないが)。

 

しかし最近、ちゃんとタスクを管理し、ポモドーロテクニックで集中してやり切るという行為を始めて以来、日々の計画を事前に準備していく重要性を感じている。

そうなるとやはり、紙の方が良いような気がしてきたのだ。

 

そんな矢先に、下記2冊を読む。

 

1冊目の学びが多かったので同じ作者の別の本も読んでしまった次第。

というか、1冊目で著者は紙の手帳の管理を推奨しており、より詳しく知りたいと思って2冊目を読んだ流れ。

 

なるほど、現在は著者の推奨に従い、紙の手帳に偏りつつある。

ただそれは、著者の推奨する「手帳術」をやり切る場合に限るんだと思う。

 

個人的なポイントは、マンスリーとウィークリーの行き来をする活用法が見出せるなら、紙の手帳なんじゃないかと感じているのだが。

デジタルツールも、本が書けるほどとまでは言わないが、それなりにノウハウを蓄積して使い倒してきているので、もうひと悩みしようかと思っている。

 

まぁ、ご参考ということで。

ダメなのはウチの会社だけじゃない

会社に長くいると、ダメなところが沢山目に付くようになる。

他所の会社の事例を聞くと、なおさらそう思う。

 

「いやもうだめだ、転職だ!」と思いつつ、やっぱり隣の芝が青く見えているだけでは、と疑ってみたり。

思い切って転職してみたら、それはまた別のダメな点が目についたり、というのは良くある話だと思っている。

 

小生個人の転職経験でも、この会社は凄い、明らかに良い点がダメな点を上回っている、という会社はあんまりなくて、何処の会社も良い点とダメな点が確かに存在し、かろうじて良い点が多い、という感じである。

また、ダメな点があること自体、やはり良くないのは確かなのだが、ダメなところを温存していても今すぐ死にそうになっていない以上、実は大丈夫だったりする。

 

その場合の注意点としては、その会社に居続ける人にとっては大きな問題ではない(いや、大問題では無いと判断したから居続けている、という人もいるかもしれない)以上、問題点を指弾したところで、あまり相手にされない可能性がある。

むしろ「お前はわかってない」というリアクションをとられることだってあり得るのだ。

 

一方で、それら問題点に随時でしか対応していかない場合、長期的に衰退していくリスクは確かに存在する。

「お前はわかっていない」と指摘される可能性を恐れるのか、長期的な衰退リスクに対処するのか、これは非常に難しい問題で、小生自身にも答えは無い。

 

書いていてなんだか、この国の世代間格差と人口減少の問題を想起してしまった。

過去の蓄積を否定してしまうと、この国の高齢者に風向きが悪くなる一方で、人口減少は止められない、といったような…。

 

それはともかく、ダメなのはウチの会社だけじゃない、なんていうことを考えたのは、こちらの本を読んだから。

ITシステムの罠31

ITシステムの罠31

 

 

著名なコンサルティング会社が、ITシステム導入にまつわる失敗事例と、その対処策について31項目にわたって解説した本。

どこの会社でもありそうなダメな事例が満載で、思わず「みんなダメなんだなぁ」と間違った安心感が得られてしまう…。

 

というのはよろしくない感想なのだが、様々な示唆、学びが満載であり、今日からでもすぐに使えそうな良書。

これだけ業務とITが密接に繋がっている昨今、中間管理職以上は担当職務に関わらず全員一読の上、システム導入にあたっての議論に参加すると良いと感じた。

 

まぁ、ご参考ということで。