武術・格闘技研究。
おいおい読んでなかったのかよ、というのは脇に置いておいて。
昭和30年代に出版された合気道の初の本。
さてどうなんでしょう。
ほぼ必ず当身を入れる、なんだったら蹴りを入れても良い、なんていう記述は最近の業界では言わないんじゃないでしょうか。
個人的には師匠から教わった通りでいいんですけど。
関節技は折るためのものではなくて、あくまで鍛錬、というような解説も、確かに格闘技系の折る関節技と要点が違うので、確かにそうかなぁ、なんて思ったり。
そういう意味では、あくまで武術・古流柔術・格闘技の世界を出発点にしながら、新しいコンセプトを打ち出そうとしている雰囲気が読み取れる。
関係者だからそう思うのかもしれないけど・・・。
一方で「気の力」を発揮するとか、令和の時代だと「なんだよそれ」になりそうな記述も多々。
開祖を囲む座談会のコーナーがあったりして、相撲取りと力比べして勝ったとか、超常現象系・スピリチュアル系の発言に、知ってたけど苦笑い・・・。
こういうのを「おぉそうなんだ、すげー」って思ってくれる人がたくさんいた、そういうおおらかな時代だったんですなぁ。
格闘術の片鱗が残っている記述があって、個人的にはホッとしたものの、最近の本部の技とも微妙に違ったりするので、扱いが難しい本なのかもしれないな、というのが総合的な印象。
こういう本を読むたびに、良い師匠に恵まれたなぁといつも思う。
はい、小生は幸せ者です。
まぁ、ご参考ということで。