積読在庫消化。
宗教、歴史、文化ジャンルの本は割と読むんだなぁ、改めてみると。
Kindle日替りセールで買ったんだと思うけど。
日本人とキリスト教のかかわりを歴史的に概観するとともに、その歴史に貢献した人々の紹介がなされる。
「へー、こんな偉い人がいたんだなぁ」という人物もいれば、「ちょっとそれは」というような人々も。
そういうキリスト教の負の側面もバランスよく紹介していたりする。
結構面白いなぁと思ったのは、「キリスト教」となっているけれども「キリスト道」という表記とどちらにするか、という議論がかつてあったとのこと。
教学というよりは「生き様」に近いよねキリスト教は、というのが「キリスト道」推進派の主張。
本書の中にも信仰とはどういうものか、取り上げられているのだが、確かに「生き様」なのかもしれないなと思うところがある。
教義や神や奇跡を信じ込んでいる人はそんなにいなくて、日々悩み、迷いながらも信じようと勤める、というのがキリスト者のようである。
マザーテレサのエピソードも紹介されていて、神の存在に疑念を抱きつつも、破天荒な行動で人々に貢献していく彼女の姿は、大変親近感が湧く。
小生も別に神の存在は信じていないのだが、信じるという行為自体は人間のベーシックな行動としてよく理解できる。
なるほど、面白い本であった。
まぁ、ご参考ということで。