セールで購入し積読していた本を読む。
芥川賞作家である池澤氏と読書家・タレントである娘との対談。
タイトル通り、全部本についての話。
どんな本を読んできたか、何が好きで何が嫌いか、みたいな話がたっぷりと続く。
ブックリストとしても膨大な量なのだが、著者(娘側)の好みの影響もあって、児童文学、SF、ファンタジー、それも海外物が多め。
で、まぁ対談を読んで思ったのだが、結構「イマイチ」といった評価をしたりしていて、やっぱり面白いと思える本にばかり遭遇できるわけじゃないんだな、みんなそんなもんか、と思えたのが一つ。
もう一つは、割と反射的に目の前にある本を片っ端から読んでいるんだな、というのがもう一つ。
そして、「なんだかんだ言っても読書は所詮娯楽」という達観に、やっぱりそうだよね、という思いを新たにしたことが一つ。
薄々わかってはいたことをハッキリ言ってもらえた感じだろうか。
読書は所詮娯楽なのだから、カッコつけることなく、目の前の気になった本を片っ端から読みまくり、面白くないものは面白くない、面白いものは面白いとハッキリ言い、次に進む。
それで良い。
それで役に立ったとか、人生が変わったとか、そういうもんでもなく、娯楽としてただ消費すれば良いのだ。
あー、スッキリした。
ということで、図書館のありものの文庫を端から読んでやろう、どうせ一生かけたって読み切れるものでもなし、と思う次第。
まぁ、ご参考ということで。