人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

科学と歴史と

積読在庫消化。

 

頭に「若い読者のための」という文字が付いていて、気にもせず読んでしまったのだが、どうも「第三のチンパンジー」という本を年少者向けに平易に、少し短くした本らしい。

結論から言うとそれがちょうど良く、それでいて奥行きのある良い本であった。

 

是非娘にも読ませたいところ。

実は初ジャレド・ダイヤモンドだったのだが、確かに力のある書き手だと思った。

 

人類史のようでもあるし、生物史のようでもあるし、遺伝学、文化人類学、ちょっと地政学なんていうものがないまぜになって「人間とは?」という問いにぶつかっていく。

池上彰立花隆のようでありながらももう少しプレーンで悠然としている感じ(なんだそりゃ)。

 

そうか、ユヴァル・ノア・ハラリの前に、この人の登場があったんだったなと思い返したが、ハラリ氏よりも主張は穏やかである。

どちらかというとダイヤモンド氏の方が個人的には好み。

 

さ、在庫をやっつけて「銃・病原菌・鉄」に挑みますか。

まぁ、ご参考ということで。