積読在庫消化。
たぶんKindle日替りセールで買ったはず。
オーストリアの(といっていいはず)ハプスブルク家の歴史物語を、その由来のある名がとともに語るという趣向。
著者の本は書店で眺めたことはあるが、買って読むのは初めて。
このパターンのシリーズは結構出ているようで、本書はその最初の本のようだ。
表紙絵はエリザベートだけれども、それ以外に紹介されている作品は見たことがない物が多い。
どうもハプスブルク家の皆さんは遺伝的特徴が強く、肖像画をあまり取り上げられることがなかったのかもしれない。
各国の王族と姻戚関係を結ぶことで世界中に版図を広げ、しかしまたその血を維持するために近親婚に近いことを繰り返す。
そして時代の流れとともに徐々に後継者が絶えていき、滅んでいく。
そのドロドロとしたヨーロッパ史こそ、歴史の本質的な部分なのだが、学校じゃ習わないんだよねぇ。
過去の事件の連続から何を教訓とするのか、あるいは何を考えるのか、この辺りは本当に難しいから、教える側の腕が試される。
だったら出来事の丸暗記の方が楽だよね、というふうになるんだろうなと。
悩ましいねぇ。
まぁ、ご参考ということで。