積読在庫消化。
広告代理店在職の著者による若者調査をまとめた本。
歴史的背景や他世代との比較、特徴、行動原理などを平易に解説した本。
ザ・新書という感じである。
帯にある「チル&ミー」というのは「チル=癒し、癒されたい」「ミー=自己主張」という彼ら世代の特徴をまとめたもの。
読んで大体の傾向は理解できる。
若者を取り込んでいかないとビジネスとしても継続しない。
しかし、こちらの本を読んだ時の不安が蘇る。
人からの見られ方をどこまでも気にし、それでいて目立つのを恐れるという、共感しか欲しがらないメンタリティ。
疲れるほども努力してないのに、先に癒しを求める根性の無さ(という風に読める)。
そういう時代の雰囲気に流されているだけだから、個々人が悪いわけではないのだけれども、「お前ら大丈夫か」とおじさんは思うのであった。
いやぁ、こんなこと言っちゃうなんて、歳はとりたくないね。
自分の年齢を思い知らされる、そんな本でした。
まぁ、ご参考ということで。