Kindle日替りセールでこんな本を買って読む。
著者には遥か昔に一度お会いしたことがある。
本当にそれだけなので、会ったことがあるから本書を手にしたわけではなく、「波乗りは波のあるところで」というキャリア論を持つ小生として、共感が持てそうな主張だったので読んでみることに。
ザッと「テクノロジーが世界を変える」的な話と、その環境下で「テクノロジーをうまく付き合っていく」形でのキャリア形成、キャリアチェンジを図っていくことの薦め、という感じである。
著者ご自身も認めていることだが、キャリア論が専門的に書かれているわけではないし、あくまでもn=1の話でしかないし、華々しいユニコーン企業を渡り歩いた結果論、生存者バイアスがある主張とも言える。
じゃあ、役に立たないのかというと、そうとも言えない。
社会の変化を先読みして必要な環境を整えていくのは、人間として最低限の生存スキルだからだ。
もやもやするのはその塩梅。
すべての人が「成長か死か」という考えで動く必要はないけれど、死なない程度の給料が貰えるキャリアを維持できるように環境を微調整していく、というのも結構難しそうなのである。
営業職として一生喰っていくと腹をくくったとして、商品知識、顧客リスト、対人能力、マインドみたいな整理をして自分のスキルを磨いていこうとしても、商品知識、顧客リストあたりは時代の変化とともに直ぐに使い物にならなくなっていくので、常にアップデートが必要。
生きていくのは楽じゃないね。
まぁ、ご参考ということで。