人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

危機のリーダー

セールで購入したこんな本を読む。

 

日経新聞私の履歴書」の書籍化だろうか。

読みやすくサラサラと読める。

 

サラサラと読めるのは、著者の誠実な感じの人柄が伝わってくるからかも知れない。

ソニーという会社は独特だ。

 

身近な製品を作っている日本を代表する会社だけに、ビジネスパーソンであればなんらかしらソニーに対する「一言」があるような気がする。

それでいて、取り組んでいるビジネスは誰が経営しても難しい領域。

 

そういう会社にあって、末端のレコード会社に新卒入社し、ゲーム会社の再生から本体の再生へ。

つどつど、社内の人間とじっくり話をし、やるべきことをやる、それだけのように見えるのだけれども、そこはかとない芯の強さのようなものを感じる。

 

企業再生のプロと言われる人たちに何人かお会いしたことがあるが、意外とやることはオーソドックスだったりする。

「ホントはダメなんだよね〜」といった事態をズルズル許容していると会社はダメになるようで、企業再生のプロたちはそこに対して「当たり前」に戻していく働き掛けを淡々とおこなっていくイメージ。

 

本書の平井さんもそんな感じかなと。

そこを詳しく語るでもなく、暑苦しくもなく、フレンドリーに。

 

かっこいいなぁと素直に思える、よいビジネス読み物なのでした。

個人的にはソニー製品とはあまり相性がよろしくはないのだが、ちょっとファンになりそうなのでした。

 

まぁ、ご参考ということで。