人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

組織の成長と人材レベル

妻との朝の会話で、最近のアイドルグループの顔の区別がつかない、という話になる。

オジサン・オバサン特有の会話といえばそれまでなのだが、企業の採用と似たような話だなぁとちょっと思ったりする。

 

アイドルグループの創成期って、やっぱりキャラが立った、よくも悪くも荒削りなメンバーで始まり、成功とともにメンバーが入れ替わり、だんだん美男美女が増えていく。

美男美女だけどソロで勝負しない人達だから、特徴がなくだんだん顔の区別がつかなくなっていく。

 

その先、最悪は「なんかよくわからん」となって飽きられ、衰退していくのかもしれない。

創成期が良かったとか、そういう意味じゃなくて、レベルは絶対あとから入った人達の方が高いんだけど、特徴がなく金太郎飴になっていくのがどうなのか、という話。

 

ほら、組織の成長の話と一緒でしょ?

創業期のメンバーは良くも悪くも荒削り。

 

素行とかコンプライアンスとか、あとから評価すると目も当てられなかったり。

でも事業が成長しだすと、あとから大手企業出身者とか高学歴の人材が増えていき、はては戦略コンサル出身とか海外MBAとか博士号だとかを採用するようになる。

 

しかし、いくら経歴がキレイでも、そこは所詮サラリーマン。

起業家になる人達ではないので、そこまでの特徴はなく平板な組織になっていく。

 

その先、最悪はエッジの効いた戦略が展開できず、衰退していくのかもしれない。

創業期が良かったとか、そういう意味じゃなく、マズイこと駄目なこともいっぱいあったし、今の人材のほうが圧倒的に優秀なのに、ダイナミズムが失われていく。

 

それはどうなんだ、という話。

縁あって、こんな本を読む。

 

「宇宙商社」というコンセプトで現在進行系で成長している企業経営者による創業期。

一人の熱い思いでスタートし、組織が大きくなっていくストーリーに、面白いと思いつつも、金太郎飴みたいな組織にならなければいいなぁと、余計なお世話ながら感じた次第。

 

まぁ、ご参考ということで。