人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

何をもって基本技と言うのか

いつも読んでいるブログで紹介されたので、こんな本を読む。

 

アメリカの学校の先生の先生とでも言う人達が、如何に子どもたちのレベルを上げるのか、そのテクニックを研究し、整理した本とでも言うようなもの。

練習を如何に設計し、実践するか。

 

更に応用レベル、実際に使えるように、どうやって持っていくか。

42のルールとなっているけれども、集中すべきは前半だろう。

 

反復練習すべき行為はどのようなもので、それをどんな形で繰り返していくかが前半。

後半は、実際に使えるように持っていくためのアレコレとなっている。

 

かつて小生の師匠は、「何をもって基本技と言うのか、それは重要な論点である」とおっしゃっていた。

「大事なものが基本技なのだから基本技は大事なのだ」という明らかなトートロジーで押し切ろうとする武道関係者は非常に多く、それに対する批判として述べられていた。

 

昔から基本技と言われていたから大事なのではなく、なぜそれが基本技なのか、反復練習すべきポイントは何なのか、それをよく考えろ、とおっしゃっていたのだと思う。

そしてそれは今もなお、小生の武術人生の中で、常に頭から離れない問いとして、いつもそこにある。

 

言い換えれば、「本質は何か?」を常に追求せよという師匠の教えだったのだと思う。

まぁ、ご参考ということで。