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- 作者: J.D.クランボルツ,A.S.レヴィン,John D. Krumboltz,Al S. Levin,花田 光世,大木 紀子,宮地 夕紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
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クライアントのワークショップを設計していて、裏テーマが「個人のキャリア形成」だったりするので、名著を引っ張り出して読んだ次第。
キャリア論では結構有名な一冊で、「プランドハプンスタンス=計画された偶発性理論」というのを提唱された本である。
人間何が向いているかわからないし、何が起きるかもわからないのに、あらかじめ決めたキャリアに猪突猛進するなんてナンセンスだろう、それよりもアンテナを高く持って、偶然の出会いに乗っかっていった方がきっと面白いぜ、というのが大筋(ちょっと表現が雑だけど)。
ちゃんとした解説はこちら。
本書では、45人のケースを引き合いに解説しながら、新たな一歩に踏み出すためのQ&Aコーナーのようなものが挿入される形で展開して行く。
比較的読みやすく、なるほどねと思わされる。
一方で、難しいなと思うのが、帰納的にケースを積み上げられても、個々人の一度きりの人生全てに普遍的な法則なのかと言われると、それは残念ながら誰も保証できないわけだ。
とはいえ、メッセージは強力で、
・失敗しなければ成長はできない→新しいことにチャレンジすることを恐れていては成長はない
・どんな幸運に繋がるかわからないので、行動を起こせ
・何に繋がるかわからないから、興味を持った分野は学び続けろ
といったあたりは、小生も大事にしようと思った。
とはいえ、「偉そうなこと言ってるけど、お前の人生そのものがプランドハプンスタンスではないか?!」と突っ込まれそうな小生である。
まぁ、ご参考ということで。