こんな本を読む。
評価が難しい本だと思った。
自己紹介と仕事に対するポリシーを熱く壮大に語られた感じ。
「なるほど〜、仰る通りですね!」だし、面白いのは面白い。
でも、マーケティングを仕事にしている人が、直ぐに役立てられる具体的な方法論があるわけではない。
また本書は、著者自身の経歴を題材にしたキャリア論でもあるのだが、それもやたらに真似できるものではないし、そもそもキャリアは真似するものでもない。
だが言えるのは、明確に「特定の経験を獲りに行く」ことを目指して転職すれば、ただ会社に所属していたのでは得られない経験=キャリアが得られるし、転職を繰り返すことはデメリットも多いけれど、いろいろな業界・会社に仲間を増やせることでもある。
一つの会社に居ただけでは得られない経験を獲得し、ともに働いた人と良好な関係を維持し続けるというのは、それだけ真剣に仕事に向き合わないと実現できないし、高いコミュニケーション能力が要求される、なかなかタフな職業人生なのだが、裏を返すとそれこそが転職者の強みなんだと思っている。
みなさん、良い転職を。
まぁ、ご参考ということで。