人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「清華大生が見た最先端社会、中国のリアル」 読了 〜最新の中国ビジネス事情を大まかに掴む〜

 

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清華大生が見た 最先端社会、中国のリアル
 

 

 

購入のきっかけはKindle日替りセールだったかと思う。

中国のビジネス事情、特にWebサービス系はそれなりに理解しているつもりだが、「清華大生」という切り口に興味を持った。

 

中国育ちで清華大学を卒業した日本人の著者による、最新の若者事情・社会事情、ネットサービスとそれを提供する中国企業についての紹介といった内容。

本書の表紙を見ると、清華大学生のリアルな実態が中心の内容かと思ってしまったが、中国企業の紹介も半分くらいある。

 

タイトルの日本語の通りといえばその通りの内容なのだが、表紙の「清華大生」のレイアウトが若干ミスリードを呼びそう。

ということで、中国企業の紹介に関する半分くらいは小生にとっては概ね既知の内容だったわけだが、清華大学生のリアルについては興味深かった。

 

一番驚きだったのは就職難ということ。

景気もそれなりに良い状況下で、あれだけ勉強して意欲もある人達に、まさかポストが無いとは。

 

だから起業を奨励しているという背景もあるようだが、努力するほど茨の道、という感じがしていて大変である。

ブルーカラー的な低賃金労働は経済規模と景況感から推察するに幾らでもある筈だろうから、一部のエリートが一部のポストを奪い合っている図式は、それだけエリートと非エリートの溝が深そうな感じがする。

 

他所の国のことをとやかく言う資格は無いと思っているので、これ以上のコメントは避けておくが。

本書については、あまり中国のことをよく知らない人が、入り口として手にするのが良い本だと感じた。

 

まぁ、ご参考ということで。