リンクを貼る。
会社のメンバーが本書の著者が講師となっている研修に参加していて、内容に興味を持ったので読んでみる。
Kindle Unlimitedに入っていたというのも大きいが、まぁそれは脇に置いておく。
プロジェクトマネジメントといえば、PMBOKなんかがスタンダードだと思うが、
https://products.sint.co.jp/obpm/blog/serial-umeda01
本書では未知の取り組み、反復継続性がない取り組み全般を「プロジェクト」と定義し、その進め方を著者独自のメソッドとして解いていく。
ちなみにPMBOKは、小生も遥か昔に解説書を読んだ記憶があるが、どちらかというとソフトウェア開発にフォーカスした方法論だと思う。
具体的に提唱されるのは、認知心理学だったり、工学だったり、中国の古典や将棋が援用されたりするのだけれども、ともかく「プロジェクト譜」というツールを用いた管理手法。
ツール自体を試していないので、その是非はなんとも言えないが、個人的に一番重要だと思ったのが、「勝利条件の設定」という概念。
そう、何が大事かって、どういう状態になったら「勝利」と言えるのか、その定義である。
本書でも指摘があるが、割と成功の定義がないままスタートするプロジェクトというのは多い。
もちろん、未知のチャレンジゆえに、成功が定義できないという事情もあったりするのだが、トライアンドエラーが始まって早々に勝利条件を定めないと、最後に結局「敗北」の烙印を押される羽目になる。
逆に、「勝利」の定義が定まれば、細かな軋轢があったとしても、チーム全員が成功に向けてベストを尽くしていれば、特に問題はないのである。
日々の仕事での「勝利条件」、よく考えたいもの。
まぁ、ご参考ということで。