人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

道具で行動が変わる

はい、この絵である。

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元リンクはこちら。

https://irenekitakami.com/2016/08/15/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AF%E7%B4%A0%E6%89%8B%E3%81%A7%E6%88%A6%E3%81%86/

 

何の絵かといえば、古代ギリシアで行われていたボクシングを描いたもの。

今のボクシングとだいぶ雰囲気が違うのではなかろうか。

 

左手で探りを入れつつ、右手で思い切りブン殴る、みたいな。

これは、古代の技術が未発達だったわけではなく、グローブが違うからだと小生は理解している。

 

当時のグローブは指の骨折を防ぎつつ、当たるとダメージが大きくなるようなもの。

そんなもので殴られては堪らないので、距離を取りながら一発で決めにいく、そんな勝負だったのではないかと想像する。

 

今のボクシングのグローブは、付けたことがある人ならすぐわかるが、まあまあサイズがあるので、ガードを上がればそれなりに急所をカバーすることができる。

一方で、その隙間を大きなグローブで掻い潜って当てに行くのは、素手に比べて難易度が高い。

 

そうなると、ガードを固めながら前傾姿勢で突っ込んでいき、コンビネーションで打ち崩していく現代のスタイルに合理性があるのだと思う。

たかがグローブで、別の競技と言えるくらい行動が変わる。

 

新しい道具というのは、人々の行動様式や習慣、美意識を極端に変えるほどの力を持っている。

それくらい受け入れられ、行動変容させるツール、サービスを作ることができたら、新規事業開発の人間として、とても楽しいんだろうなぁ、などと、スマホを眺める人だらけの電車に乗りながら思うのであった(ボクシング関係なかったw)。

 

まぁ、ご参考ということで。