人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

サラリーマンでどこを目指すの?

今日はおもしろいまとめがあったのでそのリンクから。

 
問題は後半のあたり。
メガバンクでも執行役員級で年収2000万円くらいだよね、という話。
 
メガバンクにいた人間の感覚としても、大きなズレは無いと思う(足抜けして久しいので怪しいが)。
「いやいや、2000万円貰えれば凄いじゃん」というのはその通り。
 
実際、小生がサラリーマン続けても2000万円は行かないと思う。
いや、諦めた訳じゃないけど(笑)、理由は後述する。
 
でも、多くの人が知らないのが、2000万円が何年貰えるの、という話。
50歳で執行役員で、その先で取締役になれなければ役職定年55歳までの5年。
 
手取りは1200万円くらいだから、それが5年続いたってアーリーリタイヤもできない。
役職定年でどかっと年収が落ちるわけではないが、安定したポストが約束されているわけでもない。
 
そして、執行役員より上というのは、数百人の同期がいる中で、1人か2人。
運の要素は大きいけれど、運を支配するだけの努力もまた必要で、それを30年近く続けるんです。
 
仕事を中心に、生活も性格も変わっていく人生。
そういう人生が実は楽しくて、時に家族だったり自分の健康すら犠牲にしてしまうことがある、そういう人のポストだと、小生は理解している。
 
裏を返すと、年収2000万円が目標だったら絶対に割りに合わなくて、金を稼ぐだけならもっといい方法がいくらでもあるのだ。
サラリーマンとは、会社組織ならではの仕事、経験、仲間を求め、結果として年収が困らない程度についてくる、多くの人にとって、そういうものだと捉えている。
 
サラリーマンという生き方そのもの、今の会社の仕事にどこまでドップリハマれるか、その問いに、どんな距離感で向き合っていくか。
遠巻きに眺めるだけでは「上」はないけれど、果敢に突っ込んでいくだけが全てじゃない。
 
こういうこと、キャリア教育ではなかなか教えてもらえないんだよね。
まぁ、ご参考ということで。