リンクを貼る。
なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング (光文社新書)
- 作者: 田中道昭,牛窪恵
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/08/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
タイトルの付け方は上手いよね、気になるよね。
たぶんそんなに大したことは書いてないのかもしれないけど、読んでみますか、ということで手にした一冊。
マーケターの牛窪氏は、「おひとりさま」等のキーワードを生み出した人で、以前著作を拝読したことはある。
本書では立教大学特任教授の田中氏と組み(田中氏がメインか?)、メルカリ等話題の新サービスを取り上げ、マーケティング的に何がすごいのかを説明しながら、マーケティングの概念を解説していく、という仕立て。
各章の前半がエモーショナルな牛窪氏の語り、後半が田中氏のロジカルな解説。
最終章は田中氏によるAmazon(ご専門である)の戦略と、各社がいかにAmazonをベンチマークすべきか、という解説がついている。
話題の企業が切り口になっているので、普段マーケティングに馴染みのない方にもとっつきやすいと思うが、解説される内容自体は、超初心者向けといったところ。
学生か、社会人1~2年目といった印象で、小生にはちょっと合わなかった印象。
牛窪氏はデプスインタビューが専門なので、深いインサイトを拾ってくるのだけれども、それを安直に一般化して、男脳/女脳的に展開してしまうのは、ちょっと残念だなぁと思った。
タイトルの件だって、女は共感の生き物で、男は狩猟型だから、程度のロジックでしかないので…。
ちょっと長い本だが、一気に読めるライトさなので、初心者が入り口とするには良い本ではなかろうか。
まぁ、ご参考ということで。