人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「1分で話せ」 読了 〜ビジネスには必ず相手が居る〜

リンクを貼る。

 

伊藤さん、読むのが遅くなって申し訳ありません。

というわけで著者とは何度かお会いしたことがあるのだが、それはともかく、小生もプレゼンの方法論についてのレクチャーをしなければならなくなったため、拝読した。

 

この1年、ビジネス書の中ではかなりヒットした本なので、お読みになった方も多いかもしれない。

プレゼンテーションの有用性、基本的な組み立て方、スタンスなどのレクチャー部分が前半、ケーススタディのような構成の後半、という仕立てである。

 

内容はシンプルで、直ぐに実践できる内容になっていると思う。

「1分で」とは言うものの、世の中「エレベーターピッチ」という30秒の世界もあるのだし、むちゃくちゃ難しい話では無いはずだ。

 

ちなみに小生は、会議の仕切りやワークショップを執り行ったりする機会も多いので、大勢集まった場面で「一言目」を発するときは、その場の趣旨を30秒の尺で喋れるように、事前にまとめておくことが多い。

若い頃に、まず要点を30秒、それから詳細に入り、最後にまとめで30秒という風に仕込まれたので、癖になっている。

 

実は面接の時の自己紹介も同じだと思っていて、冒頭に30秒でサマリー、それから詳細に入るようにしているが、どんなに転職回数が多くなっても(笑)、全体で5分以内にまとめるようにしている。

ということは、勝負どころは「何を削るか」であり、削りまくる中で、「絶対に伝えなければならないことは何か」ということである。

 

そして、「絶対に伝えなければならないことは何か」を考えるということは、「相手が何を求めているか」を考えることでもある。

本書を一読して改めて感じるのは、伝えるという行為には、必ず相手が存在するということだ。

 

顧客視点、常に意識しておきたいものである。

まぁ、ご参考ということで。