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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
- 作者: 森岡毅
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: 単行本
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前著から少し時間が経って、ハリーポッターの施設開業後に書かれた著作である。
エピソード的な内容は前著の方が深く、本書ではさらっと触れた後、森岡氏が実践してきたマーケティングの核心部分が前半で語られていく。
後半は、マーケターの適性や備えるべきスキルの話と、特に就職を控えた学生に向けたキャリア論という趣。
個人的な関心は前半部のマーケティングにあるわけだが、もちろん既知の部分もあるし、森岡氏独特のものもあって、非常に興味深く拝読した。
森岡氏の特徴は、数学を多用するところと、戦略と密接に組み上げていく(むしろマーケティング=戦略というべきか)点だと思う。
目的→目標(Who)→戦略(What)→戦術(How)というカスケードは、今日から使えるフレームワークとして、頭に刻みつけておきたい。
そして、それを支える情報分析の重要さも、決して忘れてはなるまい。
ちょっと数回読み返して、血肉にできるようにしておきたいと思う。
ちなみに、後半の人材適性やキャリア論については、小生もその領域のキャリアを長く歩んできたわけだが、基本的には賛成である。
(なかなかわからないものではあるが)自身の強みをより伸ばしていくことも、就社ではなく就職であることも、本当に熱中できる好きなものを見つけた者が勝つ、ということも。
本書後半の対象読者層と、前半のレベル感にアンマッチがあるような気もしなくもないが、前半のみ、もしくは後半のみ、でも充分読み応えのある一冊なので、マーケティングに興味がある、関係しているビジネスパーソンから、これからの進路を考える学生まで、広くお勧めしたい。
まぁ、ご参考ということで。