人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」 読了〜できるかな、やってみようかな〜

リンクを貼る。

 

著者は、日米のマイクロソフト社に在籍し、伝説を作ったと言われるプログラマー

そんなプロフィールを持ち、アルファブロガーとして多様な活躍をされる方の仕事術ということであれば、いやが応にも期待が高まるというもの。

 

コンセプトはすごく簡単。

最初の2割の日程で8割終わらせるという、完全スタートダッシュスタイル(著者は朝4時から仕事を始めるそうだが、朝が早いことはそれほど大きな問題ではないと思う)。

 

で、納期を早めるかというと、それはしない、というのが面白い。

どんどん仕事が降ってきてしまうから、というのもあるが、要は余力を常に持っておくことが、効率化では凄く重要、という趣旨である。

 

ちょっとびっくりなのは、最初の2割の日程中、仕事の波が来れば徹夜も厭わないというから、それはかなりの徹底ぶりである。

しかし、必要(納期)に迫られずに徹夜などできるものであろうか?

 

その疑問に対する答えが、本書の後半にかけて示されていく。

単なる仕事上のテクニックであれば、おそらく本書は半分のボリュームで良い筈だ。

 

後半で著者から語られるメッセージは、小生なりの表現を許させて貰えば、「頑張らなければ取り組めない仕事はするな」というところだろうか。

やり出したら面白くなって思わず徹夜してしまうような、そういう夢中になれる仕事を選べ、ということ。

 

思わず、BEAMS設楽社長の「努力は夢中に勝てない」という言葉を思い出す。

gqjapan.jp

 

夢中になれることを選んで仕事にすることは、色々な意見はあると思うのだが、意思なく仕事を続けていても、夢中になれる仕事が降ってくるとは思えないから、やはり自分から夢中になれる仕事を求めていくしかないのだ、とは思う。

本書の後半で語られる、著者の熱いメッセージは、印象深く、心に残るものであった。

 

スタートダッシュの仕事術は、小生のように人と会ってディスカッションするような仕事では限界があると思うが、それでも資料作りとか企画立案とか、モノづくり的なタスクであれば、大いに活用できると思う。

夢中になれる仕事選び、モノづくりでのスタートダッシュ、両面でチャレンジしてみたい。

 

まぁ、ご参考ということで。