人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

仕事のイニシアチブを確保する

ちょっと昨日の続き。

http://dai19761110.hatenablog.com/entry/2018/06/06/210713

 

オーナーに「あれをやってほしい」「これもなんとかしてほしい」ことをリクエストされそうな状況に臨むにあたり、どのようなことを準備しておけば良いか?

これは「小生だったら」という話だが、「私はまずこれを形にしたいのですが」という逆提案を持っていきたい。

 

オーナーのアイデアを形にするために入るのに逆提案とは、と思われるかもしれないが、これにはいくつか理由がある。

逆提案の内容が、オーナーのアイデアとそう大きくズレていないことが前提ではあるのだが、昨日書いた通り、オーナーは細かいところまで定義ができていないことが多いので、実現方法などの各論にあまりこだわりがなく、逆提案しても揉めることはあまり無い。

 

また、そんなマネジメントスタイルを続けることで、社員はオーナーに提案するということをしなくなっているかもしれないから、寧ろ逆提案は喜ばれるかもしれない。

それから、逆提案の本質は、イニシアチブをこちらが取る、ということでもある。

 

「オーナーの指示待ち」で臨むと、振り回された挙句結果が出ず、関係性にヒビが入る、なんていうことも。

「これこれをこういう手順で進めますから宜しゅうございますか」と承認を取り、適宜報告していれば、そんなにもめない(受け身という時点で、既に弱い立場に追い込んでいるとも言える)。

 

イニシアチブを取ると、社内の関係者とも多少は会話がしやすい。

「オーナーの指示を受けているよくわからない中途社員」だと、既存の社員は警戒するが、オーナーと渡り合って独立して動いているのであれば、親切な人であれば協力してくれる。

 

社内で協力者が出来れば、当座の「居場所」は確保できる。

「居場所」が確保できれば、オーナーの風当たりも薄まる(だいたいオーナーは半年で飽きる)。

 

そして最後に一番大事なのは、「イニシアチブをとって推進することができる」「そういう進め方ならやりたい」「やれるはず」と思えないのなら、転職はやめておいた方が良い、ということだ。

思えない以上、これまで述べたことが逆回転するので失敗しやすいし、そもそも転職先での「勝ち筋」が見えていないということなので、やりがいも感じられないはず。

 

イニシアチブを取ることは、仕事の方法論でもあるけれど、不確実なチャレンジの成功確率を読む試金石でもある。

イニシアチブを取る覚悟無しに転職するのは、特にオーナー企業での幹部採用においては、運任せの転職と考える。

 

まぁ、ご参考ということで。