まずはリンク。
何かのきっかけで本書を目にし、クライアントのイノベーションを支援する何かの役に立てば、ということで積読しておいた本。
それにしても苫米地さんは謎の存在感を持つ人である。
Wikipediaの内容の真偽までは良く分からないが、なんとも言えない経歴であり、小生としては従来、とりあえず「遠くから眺めておく」カテゴリーの人で、今回初めて書籍を読んだ。
コーチングに関しての記述は、お恥ずかしながら初めて知ることも多く、なるほどと思わせる内容もいくつか含まれる。
印象に残ったのは、「ゴールは現在の範疇の外におかなければならない」「現在の範疇外にある以上、ゴールを達成した状態をイメージしたり、ステップに刻む行為にあまり意味はない」「その未経験の領域へのチャレンジをサポートするのがコーチの役割」といったあたり(コーチングの業界的にどうなのかは判らないが)。
率直な感想としては、「なるほどね」という内容ではあるものの、本書の引っかかるところは、非常に短いということである。
Kindleで読んだのだが、紙の本だと62ページということなので、まず値段に見合っているかはなんとも言えないかもしれない。
下巻まで読み進めるかどうか、少々迷ってしまったのだが(本当は下巻まで読んで読書メモを残そうかとも考えた)、それはページ数の割に高いのでは、というコストパフォーマンスもさることながら、この手のノウハウは実践経験を積まなければ身に付かない類のものであり、これ以上読み進めることに意味があるのか、というところもあった。
それを言ってしまうと、本にする意味がそもそもなくなってしまうのだが(苦笑)、この「そもそも論」、「コストパフォーマンス」、筆者が「遠くから眺めておく」カテゴリーの人、という三つの理由で、ここまでで中断としたい。
なんとも歯切れの悪いレビューなのだが、これ以上でもこれ以下でもない感想である。
まぁ、ご参考ということで。