これはいつもお世話になっている友人のTさんから教わった話。
昨今、「働き方改革」の名のもとに、単なる残業時間削減の話題が尽きないが、残業を削減するには、業務の見直しを始めとする不断の(普段の、でもある)努力が必要だし、残業代を稼ぎたいという負のインセンティブもあり、なかなか上手くいかないというのが実情だ。
とはいえ製造業の世界では、ずっとその取り組みをしてきていて、Tさんは製造ライン改革のコンサルティングを行っていた時に、ある方法で、実績を作ったそうである。
具体的には下記の通り。
1.まず製造ラインの人員をA班B班の二つに分ける
2.A班は月水金定時退社&火木土は残業し放題、B班は火木土定時退社&月水金残業し放題というルールにする
で、そうすると、「残業し放題」といっても、人間は2日分も残業出来ないので、残業し放題の人間も大きく残業することはできず、一人あたりの総残業時間は従来ほどにはならない。
もう一つは、常に半分の人員は定時退社しているので、制度導入の瞬間から全体で見た残業時間は半分になり、既に経営上のインパクトは大きい。
残業が完全禁止とわけではないので、残業代で稼ぎたいという負のインセンティブは、一応満たしてあげる事もできる。
そして、週の半分定時退社していると、体が定時退社に慣れていくし、職場の半分もの人員が定時退社している中で、残りの半分が残業していると、だんだん惨めになっていくので、業務の効率化を進めながら、全体として定時退社に「寄っていく」そうである。
いかがだろう。
工場のラインの話ではあるが、ホワイトカラーのチーム運用でも、できそうではないだろうか?
課長さんあたりが陣頭指揮を取って頂き、課員の半分は月水金定時退社、残り半分は火水木定時退社にして、総残業時間がどうなるか、どなたか実験してもらえないだろうか?(ちょっと無茶なら月水定時退社と火木定時退社でもいい)
明日にでも出来る取り組みなので、実際やってみて、どんな感じか教えてほしいものである。
まぁ、ご参考ということで。