人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

どれ位取り組んだら「一人前」と言えるのか?

仮にあなたが自動車の新商品開発に三年関わったとしよう。
三年もやれば一人前、なんて世間一般の感覚値はあるが、自動車の新商品開発は、概ね七年から八年かかると言われている。

なので、「私は自動車の新商品開発を三年やりました!」と同業他社やメーカーの面接でアピールしようものなら、「たった三年絡んだくらいで、よく『やりました!』なんて言うねぇ…」となるわけだ。
一方で、最近流行りのネット系企業が相手なら、「三年も同じことして、よく飽きませんね〜」とか「えっ、三年やってもプロダクトは一個もできないんですか…?」となってもおかしくない。

ということで、

①業務経験年数については、相手の業界の常識に合わせたトーンで語る。
そんなのは、なかなかわからないかもしれないが、業界の知り合いやエージェントに聞いてみたりするのも一つだし、そういうのも、ミスマッチを生まないための大事な業界研究だったり。

②逆に、自分が経験してきた業界の常識は、異業種の相手にも簡潔に説明できるように。
①で相手を知れば、それを裏返して説明することは容易だし、自分の経験を一歩引いて見ることになるので、自己分析にもなるだろう。

③異業種も転職先候補とすると、経験年数の長さの価値は伝わりにくく、結局は長さより質の方が、アピールでは重要になりやすい。
以前のエントリでも書いたが、仕事上の課題をどう分析し、どのような思考、プロセスで解決したのか、という「向き合い方と習慣」が、新しい環境で活躍するポイントなので、そこを上手にアピールするべきだと思う。

諸々私見ではあるが。
まぁ、ご参考ということで。