今日はこんな記事を目にする。
終身雇用の時は労働組合が団体交渉をしてくれたけど、転職が当たり前の今、一人ひとりが能動的に交渉しないとね、という話。
余計なお世話だが、労働組合の賃上げロジックって、企業業績とインフレ率だったと記憶しているので、今の時代に機能していたとしても、どうやって交渉するのか興味があるところ。
ともかく、本ブログでは転職に絡めて年収の話を何度もしてきた。
上げようとしなければ上がらないことも書いたし、反対に、安直に上げる交渉をすることや年収で転職先を選ぶことのデメリットも伝えてきたつもり。
それは小生が転職エージェントとして10年余り働いた経験と、小生自身が6回の転職をして7社で働いた経験による。
小生自身の話で言うと、入社時→退社時(現在勤務中も含む)で年収が上がった会社は6社で、転職時に給与が上がった会社は1社しかないと思う(変動が激しい給与体系の時に中間値あたりの固定給で握ったものは上がったとはカウントしない)。
年収を上げるロジックに大したバリエーションはない。
○在籍中
・会社の求める昇級条件を満たす(=結果を出す)
・業績の伸びている会社に在籍している
・ベースアップ等、普通に上がる仕組みがある会社に在籍している
○転職時
・平均給与が高い業界、高い会社に移る
・相手が求めるスキル、経験があることを果敢にアピールする
・他社で高い年収が出ていることを引き合いに出す(=オークション)
○どっちも
・昇給率が高い、昇格スピードが早い会社に転職する
といった感じ。
決して簡単なものばかりではないのだが、平均給与が高い業界を選択する、オークションに持ち込むあたりは比較的やり易いだろう。
とはいえ、上げることのリスクは書いてきたから、「年収」で検索して過去エントリーを読んでみてね、と。
まぁ、ご参考ということで。