こんな本を読む。
ただの個人的趣味の読書なんだが。
トルコの湖で目撃談がある怪獣の捜索に挑んだ(?)ルポルタージュ。
高野氏の珍道中が面白いので選んだだけで、特に狙いはない。
トルコの怪獣にまつわる諸々、そして実際行ってどうだったのか、という話なのだが、やはりいつもながら読ませてくれる。
高野氏も怪獣・珍獣の類は慣れっこなので、当初は批判的に関わっているのだが、次第に思わぬ展開を見せ、最後は驚きの展開に、というあらすじ(ちょっと煽り過ぎかも)。
そこには中東〜ヨーロッパで昔から話題になるクルド人居住地に関する問題が絡んできたりして、異国の実際を知る良いルポルタージュでもある。
目撃者のインタビューを重ねながら感じる違和感や、あるきっかけを通じてそれが高野氏の中で消化されていく様は、行ってみて、やってみた人間にしかわからない深さと奥行きがある。
仕事でも事業でも、真剣に取り組んだ人間は自分の言葉で幾らでも語れるもの。
そんなことを思い出したりする。
だからこそ、高野氏の著作は面白い。
まぁ、ご参考ということで。