人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

恐ろしいのは山か、人か

積読在庫消化。

 

なんかもう著者の遭難ドキュメントシリーズは何冊読んだのだろうか…。

関連でレコメンドされるんだろうけど、オレ山登らないんだよね…。

 

とはいえ、失敗学の一種なので、ビジネス、特にプロジェクトマネジメント等で役に立つんじゃないかと思って読み続けてきた。

何冊も読んで理解したところでは、人間は突然、あっさり死んでしまうということ。

 

そのためには余裕のあるスケジュールや装備で臨むこと。

しっかりと訓練、経験を積み、無理をしないこと。

 

人間は無理をしてしまうものなので、それを理解した上で撤退する勇気を持つこと。

そんなところかなぁ。

 

本書でも学びは同じなのだが、比較的新しい事例が多く、人間に慣れてしまったクマの被害とか、SNSや動画投稿にモチベーションがあって無茶をしてしまう事例とか、しがらみが面倒で山岳会が衰退して技術伝承の機会も失われている、とか、そんな話が出てくる。

巻末にそんな章が設けられているけれど、結局のところ恐ろしいのは人間なんじゃないか、とも思う。

 

恐ろしい環境に近づきたがるのも含めてね…。

考えさせられます。

 

まぁ、ご参考ということで。