人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

教養なのか?

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで購入したんだと思う。

実は小生、過去に社労士の試験を受けたことがあり、科目ごとの足切りで落ちてしまったのだが、社会保険関係の知識のおさらいにでもなればと思い、読んだ次第。

 

が、前半に「社会保障とは」という概論と、北欧諸国の実態みたいな解説があり、あとは長年の官僚経験と政策構築に関わった著者の持論が展開される感じで、小生が思っていたのと内容は違っていた。

まぁ、帯に書いてある「憂国の書」というのが、ある意味正しく表しているのかな。

 

あとはまぁ、買う前に目次を読めよ、という話かもしれない。

教養というには、もう少し客観的な国際比較や、現制度の沿革の詳細なんかが多くてもよかったんじゃないかな、と思う。

 

ただ著者の言う通り、社会保障というのは国民の生活に直結する関係上、政争の具にもされやすいし、感情的な議論が多く、なかなか正しい方向に進みにくい。

さぞかし苦労されたんだろうなぁ、というのは余計なお世話か。

 

入門書という意味では、もっと簡便で適切な本は多々あると思う。

まぁ、ご参考ということで。